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文系の受験生のとって、世界史はとても大事な科目ですよね。
このページでは、受験世界史のプロフェッショナルである四家講師に、効率よい世界史の勉強法、論述問題の取り組み方、入試突破の秘訣など、通常では聞くことができないお話を語ってもらいました。
実際の家庭教師の指導がどんな風に行われているかも、垣間見ることができます。
世界史の点数がいまいち伸びない、暗記が上手くいかない、どう勉強していいかわからないという受験生にとって、ヒントになる内容が沢山ありますので、ぜひお読み頂ければと思います。
用語、人物名、出来事、地域等重要語句の関係性を整理、知識を体系化する勉強法で多くの実績。
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得点は、覚え方次第で大きく伸びる
メガスタディ
受験生がよくつまずきやすいパターンってありますか? また、つまずいたときの解決策があったら、教えてください。
四家講師
多いのは、やはり、「語句」と「あらすじ(流れ・つながり)」を覚える作業を、バラバラにしてしまう生徒さんはつまずいてしまいますね。
だから、語句とあらすじは一緒に覚えていかないと。
語句を思い返せるうちに、あらすじを覚える作業もしていかないといけないんですよね。
だけど、意外に、ざっと教科書を読んだだけで「勉強した」と思いがちで、覚えるところまでいかないんです。
用語・人物名・出来事・地域の関係性がばらばらでなく、一連の流れとつながると、得点率が大きく変わりますよ。
後は、歴史は好きだけど、なかなか点数を出せないという生徒さんもいるんですよね。
そういう子は実は地理が苦手で、伸び悩んでいたりするんですが、自分で弱点に気づけていない。
そういう子たちの弱点を見つけてあげて、効果的な対策をしてあげるのが私たちの役割ですね。
自分に最適な勉強法を見つけることがポイント
メガスタディ
やはり世界史は覚えることが多いですよね。暗記が苦手で、世界史が苦手になってしまうこともあると思うんですが…
四家講師
そうですね。
語句が覚えきれなくて、わからないところがどんどん積み重なると苦手になってしまいます。
メガスタディ
何か苦手にしない対策ってありますか?
四家講師
習ってすぐに「復習」というのが、苦手にしない一番の方法ですね。
どうしても英語とか数学とか、他の教科に押されて後回しになりがちなのですが、それはNGです。
世界史は授業や説明を聞いたばかりのうちに、さっさと勉強する方が、流れも頭に入ってるんで効率的なんです。
後はよく言われることですが、歴史漫画を読むのも一つの手です。
流れをつかみやすいですからね。
苦手意識があるという人は、学習法を工夫してみるといいです。
手間や時間がかかっている割に効率の悪い学習をしているのかもしれません。
地理的な知識が欠けているのもマイナスです。国の場所や地域で争いが起きた場所とかが、地図のどこにあるかがイメージできなくてわからなくなってしまっています。
どうして苦手になっているのかは人によって違うんですよ。
だから、私たちはその原因を見つけて、それによって対策方法を変えて指導しているんです。
メガスタディ
復習とお話がありましたが、復習は大事ですか?
四家講師
そうですね。
授業を聞いて早めに復習すれば、その方が授業で聞いたことも多く覚えているから、復習は短時間ですみますし、知識も定着しやすいんです。
復習の仕方ですが、基礎がまだ固まっていない子の場合は、授業中に復習するのが一番です。
授業中に何をやるかというと、わかんない用語が出てきたら、それをメモすること。
用語が出てきたとき、それが地名なのか人名なのか事件名なのか、すらわからなくなっている生徒さんもいます。
こういう「何がわからないのかわからない」状態は絶対に防がないといけません。
だから、わかんない単語が出てきたら、それをちゃんと把握しておいて、後で調べる。
もしくは「ここがわからない」と聞いてもらえれば、わかりやすく説明します。
メガスタディ
ちなみに、予習はどうでしょうか?
四家講師
正直、基礎が固まっているなら、予習する必要はありません。
それよりは、予習が必要な英語や数学に時間を割くよう勧めてますよ(笑)
全科目のバランスを考えることも重要なんですね。
論述は「すごい解答」を書く必要はない
メガスタディ
世界史というと、論述問題で結構苦戦するんじゃないですか?
四家講師
そう。
論述の問題集って、素晴らしい解答例が掲載されてますよね。
語句も年代も色んなとこから引っ張ってきて、難しい日本語でまとめてある。
でも、ああいう参考書や問題集を見ながら仕上げた完璧な解答を、手元に何も資料がない状態で書こうとしても無理なんですよ。
だから、「あの解答例と同じもの書かなきゃ」って、肩に力を入れ過ぎる必要は全然ないんです。
だけど、案外、そのことに気づかないものなんですよね。
「ああいうすごい解答書かなきゃいけないんだ」ってどうしても勘違いしてしまう。
まずは、その勘違いをなくしてあげないといけないんですよ。
本当は論述って、自分の言葉で的確に要点をまとめられれば、それで得点できます。
難しい言葉や色んな知識を引っ張ってくる必要はないんです。
大事なのは、問題で何を問われているのかを正確に理解して、要点をおさえて的確にこたえることです。
気楽に書くことが大事です。すごい文章書かなきゃと身構えないで、気楽に取り組んでいかないと文章って書けませんから(笑)
まずはそう意識を変えてもらって、論述に取り組ませてますね。
「横」よりも「縦」の繋がり
メガスタディ
今のお話は、受験生にとって、とても勇気のわくお話でしたね(笑)
ところで、世界史は横のつながりを覚えるのが大変というイメージがあるんですが。
地域同士の横のつながりって、入試問題や模試の段階にだけ必要なことなんですよ。
受験生を惑わすためだけに、横の繋がりを問うような問題を作るんですね。
問題文の途中で、いきなり全然別の地域に話を飛ばしちゃったりして、わざとややこしくしているんです。
現役生であれば、順番としては横より縦(時系列)のつながりを頭に入れることが先決。
各地域史の縦をしっかりと学習して、その上で、得点を伸ばすために、ラストで横のつながりを集中的に勉強すれば良い。
縦から横、という順番で学習すれば、無理なく把握することが出来ます。
すぐに得点を伸ばせる方法
メガスタディ
世界史の得点を手っ取り早くあげる方法はありますか?
四家講師
演習問題をたくさんやって、いろんな出題パターンになれておくこと。
「この問題見たことない!」と焦ったら終わりですから。
でも、色んな出題パターンに慣れておけば、「この問題知らない」と慌てることもなくなります。
そうなれば、持っている知識を確実に点数に結びつけられるようになりますから。
結構、得点率が変わるんですよ。
だから、受験生は秋~冬にかけ演習をしっかりするのが大切なので、指導でもそこに重点を置いています。
メガスタディ
なるほど。でも受験生が自分で出題パターンに気づくのは難しいですよね。
四家講師
そうですね。
練習問題を沢山やっても、一人ではなかなかパターンに気づけないこともあります。
ですから、「これはこういうパターンだよ」というのを教えて気づかせています。
同時に、その子が苦手なパターンや、その子の志望校に出るようなパターンのものは、徹底的に指導していますよ。
「赤本」は受験生だけの教材ではない?
メガスタディ
ところで、良いノートの取り方、作り方ってありますか?
四家講師
ノート作りは凝り過ぎると続きません。ですから、手間はかけず「思い出すためのメモ」くらいの作りにして、活用すると良いです。
あと、穴埋めプリントを使用するときは、空欄を書き込むだけではなく、その都度、キーワードに関連する説明などを書きこんでいくと、同じ教材を使って勉強していても、身につく知識量に大きな差がついていきますよ。
メガスタディ
高校1・2年のうちにやっておいた方がいいことはありますか?
四家講師
高校2年のうちに、赤本の問題文をよく読んでみることですね。
よく「まだやったってわかんないから」と言って、赤本に取り組まないんですけど、赤本を読み物として早い段階から読んでおくと強いですよ。
自然と出題パターンが頭に入ってきたり、どこがよく狙われるポイントなのかがわかったりしますから。
ですから、私の指導では早くから赤本を使います。ただ、最初できないのは当たり前なので、その辺は気にしないようにと言っています。
実は、世界史で狙われるところは限られている
メガスタディ
良い暗記方法ってないでしょうか。
四家講師
色々あります。
ただ、暗記方法は人によって違いますよ。
語呂で覚えたり、年表に書いたり、話のあらすじから芋づる式に覚えたり、
「教科書の○○ページのこのあたりに…」という人もいます。
中国史は年表で、北米史と東南アジア史・アフリカ史は地図で、イスラーム史とヨーロッパ史は地域軸つき年表だとまとめやすいですよ。
大事なのは、「忘れたらまた覚えればいいんじゃない」くらいの気楽な気持ちで暗記に取り組むことですね。
あとは、確かに世界史は膨大な量がありますけど、試験で問われやすいポイントや知識はそんなに多くないんです。
なので、本番まで時間が限られている場合は、入試で得点につながりやすいところだけを集中的に取り組むよう、生徒に教えていきます。
その大学ごとに出題傾向や癖もあるので、それを分析した上で無駄を省いて対策していきます。
メガスタディ
やはり大学によっても癖がありますか?
四家講師
それはありますね。
問題文だけやたら長いのとか、論述だとか。最近、論述の試験は減ってますけど。
やっているのは国公立と一部の有名私立だけです。
当たり前のことですが、その大学の癖――テスト傾向によって、対策方法は変えています。生徒さんの学力レベルによっても対策や勉強内容は変わってきます。
最も効果的なテスト対策とは
メガスタディ
定期テスト対策としては、どのようなことをやっておけば良いでしょう?
四家講師
テスト範囲をしっかり見直して内容を理解して、語句・年代を資料を参考にしながら覚えることです。
定期テストでは、担当の先生の特徴がはっきりと出るので、普段の授業で強調していることをノートにメモしておくと、ポイントがつかみやすくなりますよ。
後は、私たちで重要な部分、おさえておいて欲しい部分を指導します。
結局テストで狙われることって、そんなに種類があるわけではないし、テストを作っている先生も癖が出てしまうので、範囲が決まっていれば予想しやすいんですよ。
メガスタディ
模試・学内実力テスト対策としては?
四家講師
範囲が広い分、対策し辛く思うかもしれないですけど、あれもこれもやろうとせずポイントを絞って勉強することが大切です。
具体的には、範囲の中で、自分の苦手なところだけ重点的に学習すること。
後は、もう一つは、地域史や時代観を掴むために、広く浅く全体を学習すること。
完璧に覚えようとするのではなく、頭に入っていればOKのレベルで構いません。
受験まで見据えると、こういったことを積み重ねておくのはとても大事なことです。
だから、模試・実力テストの問題や解説・答案はいつでも復習できるように、しっかり保管しておくよう言っていますよ。
入試直前の勉強法
メガスタディ
入試直前(3~6ヶ月)で志望校に偏差値が届いていないときの良い勉強法ってありますか?
四家講師
現役生では偏差値が志望校に届いていることのほうが珍しいんですよ。
中高一貫校などで高2までに近現代史まで終えている場合は別ですけど。
大体は、高3の秋~冬にようやく全範囲を授業でし終えるという感じ。
世界史の力は現役生の1月・2月でやっと力がついてくるものなんです。
センター試験が最後の模試だと思うくらいが丁度いいんです。
だから、現役生は12~2月の受験直前までにどれだけしっかり学習できるかが勝負。
焦らず・慌てず、できる限りの範囲をしっかり理解して、それまでの学習範囲とつなげていくことが大事ですね。
その点、浪人生はやっぱり強いです。すでに知識を定着させてますからね。
でも、怖いのは4月から夏までの偏差値を自分の偏差値だと思わないで欲しいということ。夏以降に現役生が伸びてきますから。
メガスタディ
センター試験対策は?
四家講師
センター試験では「教科書」レベルを超えた出題はまずないんです。
だから、しっかりと基本事項を押さえれば大丈夫。
10~20年分くらい過去問を解いて、自分のよくしてしまう間違いや、苦手分野を分析して、それを本番までに克服することがポイントです。
二次試験対策にもつながるので、指導でも必ず取り組んでもらっています。過去問をしていく中で、その子の苦手分野を見つけて、その都度適切な対策をとっていますよ。本番までそれほど時間がないケースも多いですから、効率よく苦手克服は行うようにしています。
メガスタディ
一般入試対策としては?
四家講師
当たり前のことですけど、過去問を解いて、各大学の出題傾向や問題の特徴に慣れておくこと。
特徴のある問題(論述や長文)があって早めに対策が必要かどうかは、高3の夏~秋くらいには把握して準備しておく方がいいですね。
もちろん、私たちはそういう情報を持っているので、志望校が決まれば論述や長文が必要か、他にどんな勉強が必要か、教えることが出来ます。
志望校によって対策方法は全く違ってくるので、そういう情報集めはすごく重要です。
それで、集めた情報に基づいて、適切な対策をとることが必要不可欠ですね。
実際、生徒さんの志望校レベルや学力レベルによって、やることは変えてます。みんな同じ勉強をしていたんじゃ、一定のところまでは伸びますけど、その後が難しいですから。
焦らず、慌てず、確実に!
メガスタディ
最後に、受験生へ向けてメッセージがあればぜひ。
四家講師
世界史は現役生にとって、ちょっと不利な教科です。
夏から秋の間、範囲も偏差値もなかなか追いつかなくて。
でも「どうしよう」と思わない方が絶対いいです。
そうやって焦るよりは、知識を定着させて、前の部分とつなげること。
秋から冬にかけての方が現役生はやることが増えますから。
秋には赤本で慣れて、足りないところはじっくり調べる。
で、1月・2月で実力を発揮できれば問題ありません。
焦らず、慌てず、が大事ですよ。
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