慶應大学薬学部の入試では、私立薬学部で最も偏差値が高い学校です。
当然、私立薬学部の中では、難易度が高い問題が出題されます。
そのため、併願する他の大学と同じ対策だけではなく、過去問を解き、傾向をつかみましょう。

過去問題に関しては、慶應大学に合併された後だけでなく、共立薬科だった頃の過去問まで演習し、理解することをおすすめします。

化学

化学が特に難易度が高く、高校範囲を超えた内容を出題されることもあります。そのため、大学生以上でも、薬学部の対策に詳しい人や、大学以降に学ぶ化学の内容に精通した人でないと初見では解くことができません。

英語

英語も慶應らしく、かなりのレベルです。慶應の英語の傾向をつかみ、医療単語に特化して勉強することが合格への近道です。

数学

数学は、標準的な問題だと言われていますが、人によっては癖があるように感じるかもしれない問題が出題されます。過去問対策が特に重要になります。

星薬科大学との併願受験は、北里大学などの薬科系名門大学にする人が多いです。ただこの併願パターンの受験生に多いのが、北里は合格だったが星薬科は不合格か、星薬科は合格だったが北里は不合格という結果です。

原因として、星薬科大学の入試問題のレベルが、偏差値の近い他の薬学部に比べて低めに設定されていることが挙げられます。レベルが低い問題だと、点数に差がつきづらく、ケアレスミスが響きます。星薬科大学の入試対策・勉強のポイントは、過去問対策に加えて、ケアレスミスを徹底的に防ぐことにあります。

英語

星薬科の英語は、センターと同じか少し難しいくらいのレベルです。しっかりと基礎力を身につけて、速く正確に解けるようになりましょう。

数学

数学はセンターレベルです。範囲としては、対数関数・指数関数・微積分などを中心に出される傾向があります。難易度が高くないので、小さな計算ミスが命取りになります。過去問対策を徹底しましょう。

化学

化学も偏差値が近い大学と比べるとかなり易しいです。そのため、化学が得意な人は満点を目指し、点数を稼ぎましょう。

英語

東京理科大学 薬学部の英語の試験時間は60分で、大問2～4題の出題です。
大問数は年度によって異なります。
解答形式は、全問選択式で、英作文や和訳の問題は出題されていません。
年度による難易度の差はあまりなく、読解問題が中心で、語順整序問題が必ず数問出題されるのが特徴です。

数学

例年、全問センター数学と同じ形式のマーク式選択問題です。
部分点は一切考慮されませんので、途中で計算ミスをしないようにしましょう。
頻出分野は微積分ですが、数学Ⅲが範囲に含まれないため、他学部に比べ、ベクトルや数列の出題頻度も高めです。
どの分野においても頻出問題が多く、教科書の章末問題レベルの類題をたくさん解いておけば、本番で初見となるような問題は少ないでしょう。
難易度は全体を通して標準レベルですが、試験時間60分で大問が4題出題されますので、時間に余裕はありません。
今後の注意点は、2016年度から試験範囲に数学Ⅲが含まれるという点です。
私立大学の薬学部は数学Ⅲ・Ｃが試験範囲に含まれないことがほとんどですので、 東京理科大学の薬学部を受験する場合には、別途数学Ⅲの対策が必要となります。

化学

東京理科大学の他学部が試験時間80分で大問7題なのに対し、薬学部は試験時間100分で大問4題の出題です。
その分他学部よりも計算問題が増え、構造決定問題も複雑です。
理論分野では、酸化還元反応、状態変化とエネルギー、酸と塩基、電気分解、化学平衡などの計算問題がよく出題されます。
有機分野では、構造決定問題、分子の決定問題、高分子化合物の出題頻度が高く、いずれかは出題されるでしょう。
無機分野では、無機分野単体で大問が出題されることはありませんが、理論分野や有機分野と合わせて、単体や化合物の性質が問われることがあります。

北里大学薬学部の入試は、マークシート方式での解答です。ただ、数学・化学の選択肢は多いので侮らないようにしましょう。
北里大学全体ならではの傾向があるため、合格するためには、ただの薬学部対策だけでなく北里大学の入試の対策・勉強をする必要性が高いです。

英語

北里大学の英語は医療系の大学らしく、医療系の長文が出題されることが多いです。
合格点をとるために、日常的に知識を深めておきましょう。長文を解く手がかりを見つけやすくなります。

数学

数学は定番問題からの出題が中心ですが、出題範囲が広いです。標準レベルの問題を抜けなく対策しておきましょう。

化学

化学は試験時間が70分に対し、小問数が30～40題と多いので、時間配分に注意が必要です。過去問対策をしっかり行う必要があります。

昭和大学薬学部の入試は、時間との戦いです。
特に英語・化学の2科目については"全問を解き終えることは不可能"だと思って構いません。なぜなら、昭和大学薬学部の合格最低点は6割台に落ち着くことが多いので、すべて解き終えることは出来なくても、合格ラインを超えることは充分可能だからです。
時間を測りながら過去問演習を行い、効率的に6割～7割得点する練習をするのが一番の対策と言えます。

英語

昭和大学薬学部の英語は2題の長文読解を中心に、その他に文法・語法・アクセントなどの小問が出題されます。長文はかなりボリュームがあります。そのため、速読と速解の力が必要です。その対策は忘れずに行いましょう。

化学

化学は、時間あたりの問題量が多いです。さらに、計算問題がかなりの量を占めています。限られた時間の中で、計算ミスしないようになるための対策・勉強を進めましょう。理論化学の出題が多いので、理論科学の対策は必ず行ってください。

数学

数学は、英語・化学に比べると難易度が下がります。時間制限もやや余裕があります。しかし、途中式を要求されずに答だけ書く問題が多く、部分点をもらえないので、小さなミスが響きます。普段から、確認を正確に行う習慣をつけておくことが、合格への一番の対策です。

昭和薬科大学は中堅薬科大学の中では珍しく、合格最低ラインが60％前後です。その上英語・数学・化学の3科目がすべて100点満点で傾斜配点がありません。この2つの要素を合わせて考えると、1科目でも9割以上得点できる得意科目があれば、他の2科目は5割程度で十分となります。 苦手な科目をどうしても潰せない人は、得意な科目をさらに伸ばすことも対策となります。

英語

昭和薬科の英語は全ての大問が長文形式であることが続いています。しかも、すべてが熟読を要するレベルの長文で、かなり複雑な構文・単語がそれなりの分量で含まれているのが特徴です。他の薬科大学にはあまりない傾向です。

数学

昭和薬科の数学は教科書の章末問題レベルが中心です。しかしながら、時間制限がかなり厳しいです。速く正確に解けるようにする対策・勉強が必要です。

化学

最後に化学ですが、英語・数学に比べれば時間制限が厳しく感じません。範囲も理論・有機・無機の3分野からバランス良く出題されています。対策としては、標準レベルの問題を数多く解き、正確に解けるようになりましょう。