国際基督教大学（ICU）一般入試の英語は、大きく３つの特徴があります。

　・リスニングのレベルは非常に高度
　・長文読解は内容把握が中心
　・全体として語彙レベルが高い

こうした傾向に合わせ、国際基督教大学（ICU）一般入試の英語で合格点を取るための対策を、これからお伝えしていきます。

リスニング、読解が出題されます。

リスニングは、試験時間約30分で、大問3題（PARTⅠ･Ⅱ･Ⅲ）が出題されます。
読解は、試験時間60分で、大問2題（PART1･2）が出題されます。60分間で3つの英文を読み、40個の設問に答えなければならず、量は多いと言えます。

解答はすべてマークシート方式です。

リスニングは、「短い会話」、「長めの会話」、「長めの講義」の3題で、ぞれぞれを聞いて、問題用紙に書かれている質問に答えるという内容です。
読解は、PART1は、「長文を読んで英語の問いに答える問題」で、2題（TEXT1･2）が出題されます。
PART2は、「長文の中の空所に適語を補充する問題」が1題出題されます。

高度なリスニング力を養う方法

リスニングは非常にハイレベルな出題で、問題数が多く、設問・選択肢を読むスピードが要求されています。また、問題文が読まれるのも1度だけなので、一瞬で正しい答えを解答することが求められます。リスニングで得点するには、事前の準備が重要です。
対策ポイントは2つあります。
1つ目は、英語を英語のまま理解する耳を養うことです。普段から、ネイティブが話す英語を、意味を理解しながら聞きましょう。また、同じスピードで音読するのも効果的です。
教材としては、ウェブサイトで公開されている海外のニュース番組（BBCなど）や、洋画、海外ドラマを利用するのがオススメです。
ポイントの2つ目は、問題を即解できる力を養うことです。解き方として、リスニング問題が始まったら、問題文が読まれる前に、一気に設問に目を通すことが重要です。問われている事を把握してから問題文を聞くと、メモが必要な分だけで済み、設問を解くスピードも上がります。
演習教材としては、TOEICやTOEFL用の問題集のリスニング問題を活用するのが良いでしょう。問題文が読まれるのが1度だけで、即解が求められる内容なので、ICUのリスニング対策に適しています。
さらに、高度なリスニング力を付けたい場合は、ICUのリスニング対策に詳しい人に、対策を頼むのも良いでしょう。リスニングのコツを教えてもらえるので、1人で対策するより力が早く付き、他の受験生と得点差を付けることができます。

長文読解で高得点を取るポイント

ICUの長文読解は、英文量が多く、内容把握問題が中心という特徴があります。長文読解で高得点を取るには、速読力と大意を掴む力を付けることが重要です。
対策ポイントとして、パラグラフリーディング（段落ごとに要点をつかみ、文章全体の要旨を把握する読み方）で、文脈や起承転結の全体像を素早くつかむことが大切です。また、設問で聞かれていることを先に把握し、注目すべき箇所を意識しながら問題文を読むことがポイントとなります。
普段から、長文読解演習ではパラグラフリーディングを実践し、この方法に慣れていきましょう。演習教材としては、TOEFLやTOEIC用の問題集など、内容把握を中心に問う問題が扱われているものがオススメです。
パラグラフリーディングは、現状の学力によって、やり方やスピードが変わってきます。得点力を付けたい場合は、ICUの傾向に詳しい人に、自分に合った対策法を指導してもらうのも手です。つまずいているポイントや現状の学力レベルに合わせて指導をしてもらえるので、ムリなく着実に力を養うことができます。

ＩＣＵに対応できる語彙力を身に付ける

ICUの英語は、全体として語彙レベルが高度です。語彙の高度な英文を読みこなすポイントは2つあります。
1つ目は、標準的なレベルの語彙は早い段階で習得し、レベルの高い単語集で語彙力を補強することです。
オススメの教材は、単語集は、鈴木陽一氏著『Duo3.0』（アイシーピー）、熟語集は、花本金吾氏著『英熟語ターゲット1000』（旺文社）などがオススメです。
ポイントの2つ目は、単語が「この場合どのような意味で使われているのか」を推察する力を養うことです。対策として、文章全体のおよその意味をつかむ練習をしましょう。教材として、日本発行の英字新聞を活用するのがオススメです。関心のある記事で良いので、習慣的に読みましょう。日本のニュースなので、単語の意味を推察しやすく、練習に適しています。
ICUに合格するために、どこまで語彙力・推察力を身に付ければよいか分からない受験生は、ICUの傾向に詳しい人に、狙われやすい単語や勉強方法を教えてもらうのも手です。効率よく、合格に必要な力を養うことができます。