学習院大学
文学部
世界史 入試傾向と対策ポイント

概要（出題範囲、出題量、出題・回答形式）

学習院大学 文学部の世界史は、大きく３つの特徴があります。

　・大半は教科書レベルの問題
　・記述式問題が出される
　・200字程度の長文論述問題が２問出される

こうした傾向に合わせ、学習院大学 文学部の世界史で合格点を取るための対策を、これからお伝えしていきます。

古代～現代の範囲を中心に出題されます。西洋史・東洋史共に出題があります。

大問５題の出題です。小問は６０題前後あります。時間内にすべて解き終えるには、スピーディーに解かなくてはなりません。

マークシートによる選択式問題と記述式問題との併用です。200字程度の論述問題の出題もあります。

出題内容

古代～現代までまんべんなく出題されます。西洋史は、法・経済学部と比較すると欧米史中心ですが、古代ギリシアに関する問題が2014年から連続して出題されていることには着目すべきでしょう。東洋史は、中国史を中心に、アジア全体から出題されます。2016年度、例年中国史が出題されていた箇所が東南アジア史や中央アジア史になるなどの変化が見られたため、中国史以外のアジア史にも注目しておきましょう。
分野別にみると、政治史を中心に社会史や文化史からも出されます。文化史では、科学技術史についての出題もあります。

対策

基礎の徹底

やや難しい問題も出されますが、問題の大半は教科書レベルの問題です。合格点を取るには、まず教科書を使った基礎を固める学習からはじめましょう。
教科書を使った対策のポイントは、本文の重要事項はだけでなく、その事項に関連する人物や地域名、作品などの細かな知識も調べて関連させて覚えることです。そのためには、注釈やコラム、図や表にも注目して熟読しましょう。
また、記述式問題では、重要語句も全て正しい表記で記述しなければなりません。文字の書き間違いで点を落としてしまうことのないよう、重要語句は全て手で書いて覚えることも、基礎学習では大切です。

ただ、ここで注意することがあります。学習院 文学部の世界史は、出題範囲が広いため、入試に必要な全ての重要事項が教科書に載っているとは限りません。教科書の学習だけでは、学習漏れが出てしまうことがあります。そうした時に役立つのが、各教科書の出版社から出されている用語集です。用語集は、入試対策に必要な重要用語がまとめられている山川出版社の『世界史B用語集』や三省堂の『詳説　世界史用語辞典』がおすすめです。これらの用語集を活用して知識を補充しておきましょう。また、学習院 文学部の入試問題に詳しい人に、具体的な問題傾向や対策を講じてもらうのも良い対策です。押さえておくべきポイントを絞って教えてくれるので、短期間でも合格に直結できる力を養えます。

文化史対策

文化史は、正誤問題や語句選択問題で詳細な知識を問われます。文化史では、建造物や文学・芸術作品について、「何が、いつ、どこで、誰が関わるのか」を説明できるようになることが大切です。
これらの知識を身につけるためには、教科書と図説を使った学習から始めましょう。まず、教科書の本文やコラムで文化史に関する部分を読み、流れをつかみます。その後、図説で詳しい内容を確認しましょう。文学・芸術・哲学・学問などで作者がいる場合は、その人物が制作した主要な作品は一通り暗記するようにしましょう。そうすれば、知識の幅が広がるので、本番で正答できるようになります。
また、学習院 文学部の世界史では、思想や自然科学の分野の文化史も出題されます。特に、自然科学は、苦手とする受験生が多いため差がつきやすい問題です。ここで取りこぼすことがないよう、学習漏れをつくらないように対策をしましょう。

論述問題は十分な対策を

学習院 文学部の世界史の問題には、論述問題も出題されます。分量は、１題200字程度です。指定されたテーマとキーワードで論述することが求められます。
論述のポイントは、与えられたテーマの「原因、過程、影響、関係する人物・事項」を明らかにして書くことです。この４つをおさえた骨組で論述できれば、点の取れる解答が作れます。市販の論述式問題集で、骨組みを意識しながら書く練習を重ねましょう。用語集を使い、様々な重要事項について150字～200字で論述するのも良いでしょう。
ただ、ここで注意することがあります。論述力は、自己採点だけでは向上しません。合格点が取れる解答を作れるようになるには、学習院 文学部の世界史に詳しい人に解答を添削してもらうと良いでしょう。「試験傾向に合わせた解答の作り方」や「論述に必要な世界史の知識」を指導してくれるので、合格点が取れる過不足ない解答が作れるようになります。